ご挨拶
第34回日本リウマチ学会関東支部学術集会
会長 天野 宏一
埼玉医科大学総合医療センター
リウマチ・膠原病内科
2024年12月7日(土)と8日(日)の2日間にわたり、第34回日本リウマチ学会関東支部学術集会を虎ノ門ヒルズフォーラムで開催させていただきます。
膠原病・リウマチ性疾患は全身性疾患で、多彩な臓器病変を有することから、他の診療科との連携が欠かせません。加えて看護師、薬剤師、検査技師などコメディカルスタッフや、事務系スタッフの協力の下で適切は診療が成り立っています。これら他の診療科の医師や医療スタッフと手を把り合って診療を進めていくことの大切さを改めて痛感し、今回の学会のメインテーマを「把手共行(はしゅきょうこう)」としました。「把手共行」とは禅の言葉で、「ともに手を把り合って悟りを啓いていく」という意味のようですが、医療の現場においては、Shared Decision Makingの重要性が言われる中で、我々医療スタッフと患者さんやそのご家族とも、同じ目線で対話し、手を把り合ってより良い診療を行う、ということにもつながると思います。
今回は前々回に倣って2日間の日程を組み、実りある学術総会にすべく準備を進めてまいりました。Rheumatologyの領域では、多くの新しい薬剤が開発されてきており、それを開発・販売されてきた企業にもサポートを頂き、治療の進歩を改めて学び直せる機会になれば良いと考え、多くのセミナー/シンポジウムを企画致しました。また学生や研修医にも発表の場を設けて若手の参加を増やしたいと考えております。さらに昨年も好評であった関節エコーのハンズオンセミナーも継続して行う予定です。多くの先生方のご参加と、活発なdiscussionをよろしくお願い申し上げます。最後に、本会が、多くのrheumatologistが質の高い臨床、研究を行うことができることに少しでもお役に立てればと願っております。